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失敗しない家づくり :第五話
賢い家づくりの進め方
ここまで、家づくりに対する考え方を書いてきました。
では、実際にどうやって家づくりを進めたらよいのかをお教えします。
まずは、家づくりをはじめるときに多くの方々がおかす過ちからお話ししましょう。
総合住宅展示場へ行ってはいけません!!
家を買おうと思った多くの方は、まず総合住宅展示場へ行くでしょう?
はたして住宅展示場へ行ってご自分の家づくりの参考になるのでしょうか?
わかりやすく、車を買う時に例えてみます。
あなたは自分がカローラを買おうと考えている時に、ポルシェのショールームを見に行きますか?
そうです、カローラを買おうと思っている時に比較する対象はサニー(例が古いですね・・・・)なんです。
要するに、車を買う時は予算をたてて、それから金額と性能とデザインを比較すると思いますが、その時にまったく価格も性能もデザインも論外のポルシェを見には行かないですよね。
でも家づくりになるとなぜか、ご自分が建てる家と価格帯も性能も家族構成もデザインも、まったくかけ離れた住宅展示場に足を運んでしまうのです。
ちなみに住宅展示場に建てられている
モデル住宅の平均価格(都市圏も含む)は8000万円とも言われています。
平均価格ですからそれ以上も以下もあるとは思いますが、あなたの求めている家はその価格帯ですか?
玄関ドアを開けると30畳もあるような広~い吹き抜けの空間で、思わず「スゴ~イ!!」と声が漏れるような造りです。
あなたは30畳もあるような玄関の家に住みますか?
せいぜい3畳もあれば充分なスペースが確保できますよね。
実は、じぶんが実際に建てられる家とかけ離れた家を見ることには、大きな弊害があるのです。
それはせっかくの家づくりが家づくりの夢をつぶす作業になってしまうということです。
人間は不思議なもので、最初に見た家、あるいは印象に残った家が脳に記憶されてしまいます。
例えば、総合展示場で見た豪華な30畳の玄関、夢のように広く、オシャレで素敵なLDKと高価な家具やテレビ、そして1000万円もするようなゴージャスなキッチンユニット、これもありえない3坪もあるような大きなお風呂。どれもこれも自分の家とはまったく無縁です・・・・・・・・・・・が、脳にはしっかりインプットされます。
それは特に、奥様に顕著です。右脳が強くて感性豊かな女性は、理屈で買えないとわかっていても、感情がそれを見た瞬間「これが憧れていた家だわ!」と瞳に星が輝いて、脳内ではどんどんお姫様伝説(ちょっとオーバーですが・・・)的妄想がふくらんでいってしまうのです。
そして、自分の建てる家に比較して(実際はまったく違うから比較のしようもないのですが)あれも、これも、予算オーバー・・・・・と、すべてが諦めていく家づくりになってしまいます。
一方お父さんは比較的冷静ですが、それでも展示場で見たあの書斎コーナーだけは欲しいよなあ・・・・・・などと、使わないスペースにお金を投入することになるのです。
そりゃあ、お金がいくらでもあって、あれもこれもと積上げて、すべて希望を盛り込んでも支払えるならそれもありですが、たいがいのお宅は家づくりにかけられる上限金額がありますよね。
まずは時間の無駄で、しかもなんの参考にもならない総合展示場へ行くのはやめましょう。
1.ファイナンシャルプラン
家づくりを始めるにあたって一番最初に行うこと、それはファイナンシャルプランです。
自分の年収から、家づくりにかけることのできる適正な金額を計算することです。
できるならば、家計全般の見直しもこの機会にしたいものです。
2.資金計画
二番目に行うこと、それは資金計画です。
ファイナンシャルプランから出した家づくりにかけられる金額を、家本体・その他工事・登記等の諸費用・土地代金・照明器具・カーテン・家具・家電品などにいたるまで、家そのものだけでなく、生活するのに必要なすべての資金を割り出し、それを振り分ける作業です。
3.タイムスケジュール
三番目に行うこと、それはタイムスケジュールです。
家は「これください」といって、「はいどうぞ」と次の日にすめるものではありません。
計画から完成、入居まで早くて半年。
長い人では計画に10年、家づくりに2年、合計12年以上を費やす方もいらっしゃいます。
長い時間をかけても、それはそれで家づくりを楽しめばいいのですが、できればお子さんの出産、入園、入学などに合わせられれば転校の心配も無く、より良いと思います。
というわけで、まず計画から完成、そして入居までのタイムスケジュールを決めましょう。
4.プランと見積もり
やっと四番目に家のプランと家の見積もりです。
先に、ファイナンシャルプラン、家づくりにかけられる詳細な資金計画、そしてタイムスケジュールが決まって、ようやく家のプラン(間取り)と見積もりになるのです。
これまでのプロセスを踏まえることで、家にかけられるお金が把握できているので、無駄に大きな図面や無駄に夢が膨らむ図面に時間と労力を取られずに、限られた時間で的確な図面作成と金額決定が可能です。
5.土地決定
家と一緒に土地も買われる方には、最後に土地の決定をお勧めしています。
四番目の家のプランと同時でも構わないのですが、現在の土地神話が崩れている状況と金利情勢(2008年時点)からすると、土地選定に多くの時間と労力を使わずに、早く土地決定する事と、実際に生活する家のプランニングと資金計画を重要視して、残りのお金で買える土地の中で選択するのがベストといえるのでしょう。
家づくりにおいて土地選定は確かに重要ですが、再重要項目ではありません。
昔から日本のことわざに「住めば都」といって、いったん生活を始めれば、土地に対するこだわりは「あれは何だったの?」と疑問に思うほど、土地に関係なく快適な生活が可能ですから。
まとめ
さて、第四話の繰り返しになりますが、一番目から四番目まで、ファイナンシャルプラン、資金計画、タイムスケジュール、家のプランニングと見積もりでは、家づくりの試食です。
決してこの間に、検討中の業者にお金を払ってはいけません!
どうぞ、何回でも図面の書きなおし、見積もりのし直しを要求してください。
お客様第一の会社であれば、嫌な顔一つせず無料で、喜んであなたの夢の実現に全力を尽くしてくれることでしょう。
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